特にAIが活用されているのがコンテンツ作成の分野です。
AIによるコンテンツ生成はますます進化し、ブログ記事やニュース記事などは人間が書いたものと見分けがつかないほど高品質なコンテンツを生み出すようになりました。
その結果、これまではライターに依頼して記事を作成していた企業も自社のWeb担当者がChatGPTやBardなどを使って記事を作成しているケースも少なくないかと思います。
しかし、AIが作成した記事がSEO(Search Engine Optimization)にどのような影響を与えるのか、という疑問が浮かび上がります。
AIはSEOの原則に従ってコンテンツを生成できるのでしょうか?
それともAIで自動作成した記事はSEOのマイナス評価につながるのでしょうか?
今回は、Googleの公式に発表している内容を踏まえてAIが作成した記事がSEOに悪い影響を与えるのかを解説します。
AIによる記事生成についてのGoogleの見解
AI について尋ねられたときに以前言ったように、主に検索エンジンのランキングのために作成されたコンテンツは、どのようなやり方であれ、ガイドラインに違反する。コンテンツが役に立つものでユーザーのために作成されているのであれば問題にはならない。
引用:https://twitter.com/dannysullivan/status/1589681355868504064
スパムに関するポリシーを見てみても、Googleは自動生成コンテンツを禁止しているのではなく、「スパム行為のある自動生成コンテンツ」を禁止しています。
つまりはSEOのアルゴリズムをハックしようとして生成されたコンテンツはスパム行為と判定されるが、ユーザーファーストで生成されたコンテンツはスパムの対象外となります。
では、どのようにすればAIを活用してユーザーファーストのコンテンツを作成できるのでしょうか?
AIの限界
GoogleはE-E-A-T(専門性、経験、権威性、信頼性)をSEOで重視すると公言しており、これらを明確に表しているコンテンツを高く評価するとしています。
では、AIが自動生成したコンテンツはE-E-A-Tの考え方に則っているでしょうか?
結論からいうと難しいというのが現状でしょう。
例えば、信頼性(trust)についてでいうとChatGPTでは誤った解答が返ってくることがしばしばあります。
経験(experience)で言うとAIは自分自身で経験することはできないため、あくまでも誰かの経験や感想に基づいた意見であると考えられます。
以上の点を踏まえるとAIによって自動生成されたコンテンツはGoogleが重要視しているE-E-A-Tの考え方に沿っていないとわかります。
最終的には人間による監修・編集が必要
上述したように現段階ではAIだけで完全にユーザーファーストのコンテンツを作成することは難しいため、AIが自動生成したコンテンツの整合性が取れているのか、間違った内容で作成していないかを人の目で確認した上で公開する必要があります。
誤った情報を掲載したままコンテンツを公表してしまった際にはブログ運営者が責められる可能性もあるため、多少面倒ではあるかと思いますが確認は怠らないようにしましょう。
あくまでもAIの活用はコンテンツ作成のサポート程度ということです。
まとめ
今回はAIが作成したコンテンツ(ブログ記事)がSEOでマイナス評価になるのかという点について解説しました。
AIは普段の私たちの業務をとても効率化してくれますが、まだまだ不安な点もたくさんあるので過度に信用しすぎずに最終的な責任は自分で負えるような使用範囲に留めておくのが良いでしょう。